コインランドリーのおしゃれ具合について考える

最近おしゃれなコインランドリーが増えています♪とても良い傾向だなーと思っています。

この様なコインランドリーは「都市型ソーシャルランドリー」というジャンルみたいです…ん?都市型?そうなんです。都市型なんです。

若い世代が多く住むエリアであればとことんおしゃれを追求する事も良いのかもしれません。

それに対して個人的には「入店ハードル」という言葉を大事にしています。「コインランドリーがスタバになる必要があるのか?」という事です。

お孫さんがおばあちゃんに「スタバでラテ買ってきて」とお願いするのはかなりのハードルです。

もちろん投資家の方や初めて商売をされる方にとっては見てくれが良いスタバの様なお店や商売の方がやりたくてムズムズするんだと思います。

ではそんなお店のお隣に住むおじいちゃん・おばあちゃんが気軽に入れるお店なのでしょうか?

もちろんマーケティングとしてターゲットを絞り込む事は大事です。

しかし個人的には生活家事を行うコインランドリーとしては正解とは考えていません。

お客様向けというより投資家や開業希望者・FC加盟希望者へのフックや営業をスムーズに行う上での営業ツールの意味合いが大きいのかもしれません。

すでにコインランドリーだけではなく飲食店・小売店その他商売の経営経験がある方なら設計時や建材選びの時に当たり前のように

「経年劣化」や「清掃業務のしやすさ」「維持管理のしやすさ」「従業員導線」「お客様導線」を考えると思うのですが

この部分もコインランドリーは業界として強いとは言い難いのが現状です。

コインランドリーに限らず店舗デザイナーに大きな実権を与えてしまうと自分が思うおしゃれな空間を作りたい!というベクトルが発生します。

多分そのデザイナーが自分のお店として運営してみると後悔や反省点が多く出てくるはずです。

以前「お家を匠がリフォームします」的な番組がありました。

たとえば「何という事でしょう!お家の中心に玉砂利の中庭を作って日差しが入って明るくなりました♪」って

「これの掃除とか維持管理とか誰がすんねん…」って思ってました(笑)

これと同じような事がコインランドリーにも起こっています。実際に機器にも掃除のしやすいメーカーとしにくいメーカーがあります。

25年程前コンビニの内装に画期的な革命が起こりました。壁紙がパネルに変わったのです。

ざらざらな壁紙は1日1000人近く来客のあるコンビニでは汚れと日焼け等による経年劣化が目立ち10年とか15年契約の中で

契約満了時にはボロボロという事が多くありました。

これがなんとパネルに変わったのです!ってこれすごい事なんです!

だってマジックリン吹きかけて拭けるんです。

そしたらまた真っ白になるのです!感動モノでした。

QSC(クオリティ・サービス・クリンネス)のCの部分の生産性向上だけでなく10年経ってもキレイな店舗の維持につながりました。

お店の運営をしていると汚れてくる場所も解ってきます。もちろんコインランドリーにも当てはまります。

逆に無人サービス店舗として「汚れが目立たない」「劣化しにくい」「清掃しやすい」店舗を作る事が大切になってきます。

そしてお金をかけずに入店ハードルの低いギリギリのオシャレ感を目指しています。

次回はその辺に触れて以降と思います。

作成者:志水

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