全国25000店舗に到達したコインランドリーのこれから

2021年いよいよコインランドリーも全国25000店舗を超えました。この数字がどれくらいかというとセブンイレブンさんが2022年1月末で21277店舗との事なので皆さんの周りにあるセブンイレブンさんよりも多くのコインランドリーがあるという事です。ウチから一番近いセブンってどこ?と
聞かれたら大体の人はあそこにあるよって答えられると思います。これを一番近いコインランドリーに置き換えると即答出来る方がどれくらいいるでしょう?世の男性に家の近くのネイルサロンどこ?と聞くのと同じような感じかなと思ってます。この差ってなんなんだろう?と考えてみると「必要なモノ」「興味のあるお店」であるかどうかではないかと思っています。社会悪な面も取り上げられるコンビニですが社会インフラとしてのコンビニという側面も浸透してきたという事だと思います。ではコインランドリーは必要なのか?と問われるとほとんどの方が無くなっても困らないというのが現実です。こうなってしまった原因はメーカーも販売店も店舗を作る事が目的になってしまい消費者の存在しない店舗展開をしてきた結果です。実は驚くほどに商売リテラシーの低い業界なのです。足掛け20年程オーナー側でコンビニ業界にいた私個人としてはまるで暗闇の中で平均台を歩いている様な恐ろしさを感じました。お店を出せば売上が上がる、ほっといても売上が伸びていくという過去のスキームは幻想となりました。他の業界では当たり前の競合同士の戦いが始まります。そしていかにお客様に納得頂けるサービスや商品を開発してそれをどう訴求するのかが重要な新しいでも商売としては当たり前のステージにコインランドリー業界もそこに上る事になります。これからはいかにお客様のニーズと向き合い「必要」かつ「なかったらちょっと困るなぁ」と思ってもらえる業界になれるかが鍵です。まだまだ増える事が予測されるコインランドリー店舗ですがこれからはメーカーや販売店に左右されずにいかに商売として向き合えるか?というスキルが問われてくるのではないでしょうか?ネガティブに聞こえるお話ばかりでしたが商売として実はここが一番面白いところでもあるのです。誰も取り組んでこなかった分野なのでやれる事がまだまだ沢山あるんです。他の業界の成功事例を取り組んでみたりお客様の消費者心理を読み込んでお店をブラッシュアップしていく事など成功より失敗の方が多かったり数字の変化がダイレクトに現れにくい業界だからこそ他業界と比べて成果の出た時の喜びも大きいです。そして何よりお客様に喜んで頂ける事の多い業界だからこそ事業オーナーとしての喜びも大きい商売だと思います。既存オーナーも近くに競合店がいつ出来てもおかしくない状況です。防御策として隙の無いお店作りと戦う準備や心構えは持っておきたいですね。こことは戦いたくないから出店を断念させると思わせんお店=売上を取りに行けるお店ではないでしょうか?ちなみに私個人のコンビニ業経験はセブンさんではなく業界の2,3位の複数店オーナーやストアコンサルタントという職務を経験したのでセブンさんの怖さは中にいる方よりもよくわかっているかも知れません。その怖さ知っているからこそ自分のお店に実装する事を主眼に機器構成やサービス展開する事に繋がっていると思います。まだまだ業界を盛り上げていこうというプレーヤーが少ない業界なので新しいステージで多くの方と切磋琢磨出来ていければと思っています。

作成者志水

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